【寝屋川市】第103回全国高等学校野球選手権大阪大会、寝屋川高校1回戦は圧勝するも、2回戦で関大北陽に敗れる。甲子園目指して新チーム始動！

オリンピックもいよいよ始まりましたが、同時に第103回全国高等学校野球選手権大会地区大会も真っ最中。

2021年7月21日、寝屋川高校硬式野球部は、万博記念公園野球場にて、1-11で関大北陽に敗れました。

号外NET寝屋川市では、昨年から大阪府立寝屋川高校硬式野球部の取り組みを追い続けてきました。

2021年7月17日（土）1回戦の淀商戦では０－１３で6回コールド勝ちしています。

第103回全国高校野球選手権大阪大会
?2021/7/17(土)
?万博記念公園野球場

●1回戦
淀商 0 vs 13 寝屋川 6回コールド

⚾️次戦 2回戦⚾️
?万博記念公園野球場
?2021/7/21(水)
12:10 寝屋川 vs 関大北陽#高校野球大阪 #第103回全国高校野球選手権大会 pic.twitter.com/0KJeZVTuId

— むっちゃん (@mucchan70) July 17, 2021

　寝屋川
　３１０　５０４|１３
　０００　０００|　０
　淀商業

淀商業戦では、達監督は試合終了後、「監督としては勝ち上がるために１球でも少なく、１イニングでも短く…が普通ですが、教員としてはここまでの制限もあり、１球でも多く、一人でも多く…そんな気持ちになる試合でした。」と述べ、３年生全員が出場できて、勝利に導けたことに感謝の意を述べておられます。
実はこの週、寝屋高の三年生は、月・火と修学旅行に出かけています。
これは、1回戦の試合前の1週間の野球部の予定です。
コロナ禍でもあり、試合を控えた野球部員が修学旅行に出かけるという、私学強豪では考えられない日程ですが、そこは公立の進学校なので、3年生が修学旅行にも参加し、1回戦を勝ち抜けたことは生徒にとっても先生にとっても充実した週だったと言えますね。

７月１２日(月)　３年修学旅行/朝・昼休み・放課後校内にて練習
７月１３日(火)　３年修学旅行/全体練習なし
７月１４日(水)　放課後校外にて練習試合
７月１５日(木)　放課後校内にて練習試合
７月１６日(金)　朝･放課後校内にて練習
７月１７日(土)　１回戦　vs淀商業　10：00　万博記念公園野球場

寝屋高でいうところの全体練習は夏休みであっても13時～15時30分か16時くらいまでの３時間程度です。
その全体練習では基本的には戦術練習やフォーメーションなどチーム全体でなければ取り組めない練習を行います。
それ以外は個人練習の時間。
午前中から取り組む生徒もいれば、全体練習終了後に個人練習を行う生徒もいます。
生徒自身の自覚に任せるのが達監督流。

同校野球部ＯＢでもあり体育の教師でもある達大輔監督ですが、Twitterを使って、2021年1月「大阪の公立高校が計画を立て実行することで『たまたま』ではなく『狙って』甲子園出場をめざす。」プロジェクトを始めました。

このプロジェクトは、寝屋川高校のＯＢや野球経験者、少年野球の関係者や保護者、純粋に野球が好きというファンなどから支持を集め、2021年7月23日現在3,910人のフォロワーがいます。

寝屋川高校は筆者にとっても母校で、野球部を追い続けていたこともあり、すぐにフォローさせていただきました。
達監督のツイートは、寝屋川高校の硬式野球部の監督であることを明記、単刀直入に質問を投げかけておられます。

その内容も、走塁の事であったり、守備の事であったり、言葉かけの仕方であったりと具体的な質問に対して、フォロワーが忌憚ない意見を返し、達監督はそれらの意見をどんどん取り入れて吸収し、選手にも伝えていくというものです。
コロナ禍にあって、不自由なことが多い中であってもTwitter上では自由闊達な意見の交換が行われていて、そんな達監督率いる寝屋川高校硬式野球部のファンもどんどん増えています。

達監督は、「Twitterのおかけで全国に外部指導者やコーチ、応援してくれる人が増えた。間もなく4,000人。でも地元の人も大切にして、もっと繋がりたい。近くの子供さんやご家族、ご近所の野球大好きな方、寝屋川高校卒業生の方、練習見たい方、ふらっと寝屋川高校にお越しください。夏休みはチャンスです！」と専門家の意見はもちろんなのですが、むしろ、野球が好き、寝屋高が好きというファンを大切にして、その意見を取り入れたいと考えておられるようです。
このように地域の学童野球チームとの交流も大切にしています。

地域の学童野球チームの小学生が本日の試合観戦後に、本校生徒にインタビューを行うという素敵な企画に協力。

目を輝かせながら高校生にインタビューしていて、寝屋高生にとってもいい時間。
高校生のホームラン見てもらえましたか？

他にも交流させていただけるチームがあればぜひ連絡してください pic.twitter.com/NSBOZJ9NAQ

— TATSU Daisuke @寝屋川高校野球部監督 (@neyagawa_hs_bbc) July 17, 2021

そんな寝屋川高校の野球部は2回戦の関大北陽戦で大敗しました。
関大北陽
　１４５　０１|１１
　０００　１０|　１
寝屋川

試合後の達監督の言葉を借りると「試合になりませんでした。」
　
「11月の段階で春から夏にかけてこうやってチームを作ろう。
そんなプランがすべて崩壊する春以降でした。
コロナも含めて指導者として先を見抜く力が皆無でした。
５回コールド負けは完全に指導者のチーム経営の責任です。

明日から再出発します。

ご声援ありがとうございました。」

達監督は、また甲子園に向けて新たな1歩を踏み出しました。

達監督は、この日の試合で涙が出かけた瞬間として、審判が渡してくれた『ルージングボール』のことを紹介しておられます。
ウィニングボールではありませんが、コロナ禍で苦労した生徒たちへの労いの気持ちとしてくださったボール。　

ルージングボール

今日の試合で涙が出かけた瞬間はこれ

試合後に審判の方が近づいてこられ
「コロナの影響で色々制限があり、生徒も苦労した1年だったはず。『お疲れさまの気持ちを込めて』ウィニングボールではありませんが…生徒に渡してやってください」

ボールはキャプテンに渡しました。

感謝 pic.twitter.com/dbisMNlX0m

— TATSU Daisuke @寝屋川高校野球部監督 (@neyagawa_hs_bbc) July 21, 2021