【寝屋川市】1月22日、五穀豊穣・無病息災を祈願して高倉とんど焼き。天高く炎が上がり、歳神様を天に送る。

2023年1月22日、五穀豊穣・無病息災を祈願して高倉とんど焼きが行われました。

高倉とんど保存会は、地域の伝統を子どもたちに知ってもらい、後世に残そうと、約40年前に途絶えた正月飾りやしめ縄などを焼いて五穀豊穣・無病息災を祈る「とんど焼き」を平成22年に復活させました。

これまで、辰年にゴジラ、申年に孫悟空、酉年に火の鳥、戌年に土佐犬、NHK「ちこちゃんに?られる」のちこちゃんなどユニークなとんどを制作し、番組で紹介されたりしてきました。

高倉とんど保存会提供

「干支とんど」の制作は、今回で十二支を一周する12回目となり「とんど焼き」は約50年前と同様、地域の人たちに親しまれる行事となっています。

うさぎの「干支とんど」は 高さ約3メートル、横幅約 1.4メートル、奥行き約 1.9 メートルで、今回は女性を中心とした保存会のメンバー16人が、地域の青竹、稲わらを使い、2022年10月16日から計5日間で制作しました。

ウサギの干支とんどは、2022年11月4日~6日まで寝屋川市の打上川治水緑地で初開催の「月見とランタンの夕べ」でお披露目が行われました。

その後、梅が丘の讃良川沿いのいつもの場所に運ばれました。
なんだか「ドナドナ」感がありますね。

2023年のとんど焼きは久しぶりに事前に開催日時が発表され、1月15日に開催する予定でしたが、前日があいにくの雨でしたので、1週間延期して1月22日の開催となりました。
今週は良いお天気に恵まれ、讃良川沿いのとんど焼き会場には多くの見物人が集まりました。

最初に子(ね)のミニとんどから火をつけました。
とんどは小さくても大きな炎が上がり、夕焼けと相まって美しい炎が燃え上がりました。

次に丑(うし)のミニとんどです。

こちらも真っ赤な炎があがりました。

次は寅(とら)のミニとんどです。

寅は勇ましく、煙を吐いているかのようでした。

そしていよいよ今年の干支うさぎです。

高倉とんど保存会の小林さんは今年で12支を1巡したこと、また沢山の寄付や募金が集まったことへの感謝を述べ、高倉とんどの保存のため有効に活用したいと挨拶されました。

背の高いうさぎのとんどに点火されるとさらに高く炎があがりました。

最後は大とんどです。
パチパチと燃え盛る炎は離れていても熱いと感じるくらいの勢いがあり、座って観ていた人々も立ち上がって離れていました。

今回は「月見とランタンの夕べ」から始まり、とんど焼きが延期されたことで、長くライトアップされていましたので、名残惜しい感じもしましたが、天高く炎が上がり、これで無事歳神様を天に送ることができました。
これからも地域の伝統行事として伝承していってもらいたい行事のひとつです。

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