【寝屋川市】「サードプレイス」として市民に浸透した寝屋川市立中央図書館の入館者数が50万人を突破！その人気の秘密とは？

令和3年8月、寝屋川市駅前のアドバンスねやがわ1号館4階にオープンした寝屋川市立中央図書館は、令和4年12月28日に、累計入館者数が50万人を突破し、50万人目の入館者である宮村昭二さんに記念品が贈呈されました。

平成30年の大阪北部地震の被災により休館となっていた旧中央図書館が、寝屋川市駅前に移転したことで利用しやすくなりました。

新しい中央図書館は、市民一人一人が自分の「時間」「居場所」「思い出」を作ることができ、これまでの図書館のイメージを一新する落ち着きのある空間となっています。

早くも入館者が50万人を突破したということは、家でも職場でもない居心地のよい場所「サードプレイス」として市民に親しまれ、浸透してきた証と言えます。

図書館の中にティコラッテライブラリーがあり、館内での飲食が可能です。

平日の日中はシルバー世代が、夕方以降には通勤・通学帰りの社会人や学生が多く訪れ、また休日には子ども連れで来館する家族の姿が目立つなど、各々が自分の時間を思い思いに過ごされています。

中央図書館では、毎月、「読書会」の開催、「本展」と称したテーマごとの展示と貸出しを行うなど様々なイベントも実施しており、平日約 1,200人、休日約 1,800人が来館しています。

寝屋川市では全57万冊の図書の流通を促進するため、引き続き、中央図書館を市内の図書館ネットワークの中核・起点として位置づけ、郵便局を活用した「図書の配送サービス」や学校図書館図書配送事業(令和4年1月~)、児童生徒への図書配送サービス事業(令和4年4月~)を行い、教科学習・調べ学習用の活用など、市民に一冊でも多くの図書に触れていただくための取組を進めています。

50万人目の入館者となった宮村昭二さん(寝屋川市在住、昭和39年3月生・58歳)は、「中央図書館が総合センターにあったときも利用していましたが、駅前に移転し、本を借りるのも返すのも自分で行う「セルフ予約サービス」が導入されてからはとても便利になり、図書館を訪れる回数が増えました。」

寝屋川市企画3課提供

「最初は館内の暗さに驚きましたが、すぐに慣れました。普段は家で読書をすることが多いですが、館内での読書も楽しみたいと思います。」と図らずも50万人目の入館者となった喜びとともに記念品を受け取りました。

寝屋川市企画3課提供

寝屋川市立中央図書館ってどんなところ？

◇ 場所　アドバンスねやがわ1号館4階(寝屋川市早子町 23-1-401)
◇ 開館時間　月曜日を除く毎日、10時~21時(土曜・日曜・祝日は 20 時まで)
◇ 専有面積　2184.82 m²
◇ 席　数　100席程度
◇ 蔵書数約 14.5 万冊(閉架書架約 3.5万冊を含む)

◇ コンセプト
駅前の立地をいかし、学生の学びの場や憩いの場として、また、シルバー世代や働く世代など日常的に図書館に通いにくい人たちが、自分の「時間」と「居場所」を求め、毎日行きたくなるような、これまでの図書館のイメージを一新する落ち着きのある空間を創出しています。

「NEYA」と「KAWA」とは？

◇特徴
・落ち着きのある閲覧空間となる「NEYA」を各所に配置 (書架に埋め込まれた席や書架に囲まれた席、テーブル席、カウンター席など)

・寝屋川をイメージした「KAWA」が館内を横断、各エリアをつなぐ移動空間として機能

・国産木材で創られた書架で木のぬくもりで優しく包まれた空間を創出

・木もれ日がふり注ぐイメージの明るい昼のシーンとスポットライトで手元に灯りを届ける夜のシーン、2つの灯の表情を持つ照明演出

大阪府北部地震をきっかけに総合センターのアスベストが露呈したことに始まって、現在の中央図書館への移転が検討されるようになったのですが、こうしてふり返ってみると、寝屋川市駅前という交通の便の良いところに、既存の建物を利用してこのような異空間を作り上げ、50万人の入館者を早期に達成できたのは、大胆なように見えて非常に合理的な方法だったと言えるのではないでしょうか。