【寝屋川市】寝屋川市の歴史を紐解くシリーズ第9弾!えべっさんで知られる住吉神社の御祭神は三柱。11月27日は春日祭斎行。来年の戎大祭は中止。

住吉神社(別称 ねや川戎神社)は寝屋川市の中心部、京阪電鉄寝屋川市駅のすぐ南側の木田町に位置する神社で、ねや川のえべっさんとして親しまれています。
2020年11月27日、春日祭が行われました。

住吉神社

寝屋川の住吉神社と言えば、えべっさんがまず思い浮かびますが、実はこちらの神社は3つの御祭神が祀られています。

住吉大神(息長足姫命)・春日大神(武甕槌命)・戎大神(事代主命)の三柱が御鎮座されており古来より三社大明神として親しまれて来ました。
11月27日は、このうち春日大神の祭礼となります。
お馴染みの戎大祭は1月9日、10日、11日の三日間で行われ、毎年多くの人で賑わいますが、宮司さんにおうかがいしたところ、今の新型コロナウイルス感染症の感染拡大の状況から来年のえべっさんはやむなく中止を決断したそうです。

社伝によるとその昔、神功皇后様が当地方を御巡幸の際、霧が深くて方向を見失い、船の櫂をたてて占われたところ倒れた方向に島があり、ここをしばしの御座所を定められました。

ある年、村民が協力して土地を開墾し、新しく若干の宅地と耕地を得、竣工祝賀の日、一羽の白鷺が西の方より飛来し、摂津住吉神社の神札を落として飛び去ったということです。

村民は大いに喜び奇瑞となし其処に住吉大神(息長帯姫命)を鎮祭するとともに春日大神(武甕槌命)を合祀し産土神と仰ぎ祀っていました(現在の寝屋川市木田元宮1丁目)。

しかしここは土地が低く、たびたび浸水被害にあうため、「たとえぬか団子でもよいから高所に移りたい」と、一夜多くの村民に神託があり、承応2年(西暦1653年)に高所であったところ(木田町1番地-現木田町6番10号)に遷座されたそうです。

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その時に、木田の表鬼門の守り神として祀られていた戎大神(事代主神)を合祀されて以来、寝屋川木田村の鎮守の神様として永く祀られてきました。

今では、えべっさんの神社として有名ですが、歴史的には戎大神が一番最後に祀られたということがわかります。

さて、現在の木田元宮は、文字通り、元お宮さんのあった場所という意味です。
木田元宮の公民館のところに木田元宮の石碑が建てられていましたが、この度住宅開発のため、エクセディの工場前の花壇に遷座しました。

こちらがエクセディ前の遷座先です。

木田本宮當地と書いてあります。

木田はサキタ(幸田)が転訛したもので、幸田とは神などの「守り幸はえ給えるによって作物の能く実のる田」という意味で、古く寝屋川の州崎にあたる肥沃の地に発達した村(木田百町といわれる)であったそうです。(寝屋川市史誌)

11月中の土日には、七五三のお参りが行なわれていた住吉神社ですが、今年は夏祭りも秋祭りも屋台が出ることはなく祭礼のみ執り行われたとのことです。
本来、商売繫盛、身体健康祈願をするはずの来年1月のえべっさんが中止になるのは、とても残念ではありますが、密を避けることが難しいため、新しい福笹の授与はないそうです。

昨年のえべっさんに関する記事はこちらをご覧ください。

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住吉神社はここ↓↓↓

2020/11/28 07:00 2020/11/28 14:10
neyamon

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