【寝屋川市】高校生が「お店の困りごと」を解決へー。香里ヌヴェール学院中学高等学校が授業で地元店舗にアプローチ

香里ヌヴェール学院の校舎

香里ヌヴェール学院中学校・高等学校にて、2025年3月18日(火)に「研究発表会」が行われました。

提供:香里ヌヴェール学院

これは、生徒たちが外部企業や地域商店街との連携をはかりながら、香里園駅周辺の店舗をさらに活性化させていくために取り組んできた授業の成果を発表するものです。

高校2年生が「地域店舗の魅力アップ」に貢献へ

ヒアリング風景

提供:香里ヌヴェール学院

SAコース(普通科コース)に在籍する高校2年生は、2学期に「お店のPR活動」を、3学期に「お店の困りごとを解決する」をテーマに活動。事前に協力の意が得られた香里園駅周辺の店舗等へアプローチし、何度も足を運びながら店舗等の魅力向上を目指してきました。

例1)「肉の三幸舎」(精肉・揚げ物)

肉の三幸舎の外観

協力店舗の一つが、香里新町にある老舗店「肉の三幸舎」。ここへアプローチしたのは10名の生徒たちです。

肉の三幸舎へのアプローチ

提供:香里ヌヴェール学院

お店の困りごとをヒアリングし、PR動画やInstagramアカウント、「肉の三幸舎」ホームページなどを作成。お店の方もとても協力的で、積極的に取り組むことができたといいます。

例2)「誠」(うどん屋)

うどん屋さんの誠

一方で、課題解決のために苦戦したケースもあったようです。香里中央商店街のうどん屋「誠」では、「若い世代のお客様が少ない」という店舗の困りごとを受けて12名の生徒たちが奮闘。SNSの投稿や、デザインを再構成したチラシ、割引券の配布などでのPRを行いました。

ただ、あまり効果が出ず、計画を再度練り直して実行、その評価を受けてまた改善していくという試みを何度も繰り返したそうです。

例3)「ゆずの木」(手芸用品店)

ゆずの木

手芸用品店である「ゆずの木」も、若い世代の客層が少ないという悩みを抱えていました。そこで生徒たちが提案したのが、若者の目を惹くかわいらしいイメージキャラクター。

ゆずの木のキャラクター

提供:香里ヌヴェール学院

ほかにも、若い世代に欠かせないスマホストラップや、アンケートで需要を踏まえた上で「推し活グッズ」などを提案しました。スマホストラップは早速試作をし、今後、販売も視野に入れているといいます。

例4)「イワサクリニック」(産科・婦人科)

イワサクリニックの建物

店舗以外に訪れての活動も。香里園駅前に位置し、寝屋川市民の患者も多い「イワサクリニック」です。

クリニックからの「産婦人科というと妊婦さんのイメージがあるが、PMS(月経前症候群)などで悩んでいる学生さんにも気軽に相談に来てほしい」という声を受け、生徒たちが動きます。

イワサクリニックの写真

提供:香里ヌヴェール学院

イワサクリニックを担当していたのは全員が男子生徒。学年の女子生徒に「生理について」のアンケートを実施し、日常生活に支障が出る症状をもちながらも病院に行ったことがある生徒はほとんどいないという事実を認識。PMSについての説明を含めたプレゼンを行ったり、女子生徒の声を参考にしながら女性の先生がいる曜日を記載したカレンダーを作成したりしました。

若いアイデア「試してみたい」

地域店舗の反応は上々で、若年層の意見を「とてもありがたい」と受け取ってくれるそうです。とくに新規顧客をターゲットにしたアイデアについては、「ぜひ試してみたい」という前向きな姿勢が。3月18日に行われた研究発表会にも参加した店舗もあり、若い力が地域を盛り上げようとする試みを応援しています。

地域の問題を「自分事」として解決へ

生徒たちは、この活動を通して「地域で起きている問題」を他人事ではなく自分事として捉えることができるようになるといいます。

解決を目指すためには、他者との関わりや情報収集が欠かせず、それによって自分の考えを深めたり、ときには自分の価値観を見つめなおしたりすることも必要になります。計画を練りながら試行錯誤することで、挑戦する力も身につきそうですよね。

物事を教科書的に学ぶだけでなく、実際に足を運んで現場で起きていることに対してアプローチしていくーそんな香里ヌヴェール学院の試みは、とても貴重で今後の人生経験にも役立つのではないでしょうか。

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