【寝屋川市】10月2日香里能楽堂で新装お披露目会開催。京阪本線連続立体交差事業による道路拡張工事のため客席が半数に。

寝屋川市にある「香里能楽堂」は、京阪本線連続立体交差事業による道路拡張工事のため、2021年7月末に線路側客席部分の取り壊しが行われました。

その後、能楽堂の舞台と正面客席3列分を残し、壁面が修復され、2021年10月2日、関係者のみで「香里能楽堂 新装披露会」が開催されました。

振り返りますと、香里能楽堂は、2021年7月18日の公演を最後に一旦その歴史を閉じましたが、その刻まれた55年の歴史や佇まい、大切な記憶や思い出を後世に伝承するべく、春から2021年7月にかけての香里能楽堂の様子が、2021年7月14日16時44分からのテレビ大阪「やさしいニュース」で紹介されました。

2021年10月2日のお披露目会は、14時開始でしたが、京阪電車の事故による遅延のため、来場者、出演者とも開始時間に到着できなかった方もありましたが、14時10分から電車が動き出したので、無事開催されました。

京阪電車からも良く見えていた取り壊し前の正面の様子がこちらです。

こうして比較すると、セットバックしたことがよくわかっていただけるのではないでしょうか。

能楽堂のシンボルだった、正面のタイル細工の能楽師はどうなったのでしょう。

このように新しくなった能楽堂の入口の内壁にタイル絵として再現されました。

さて、内部はどのようになったのでしょうか。
この写真は工事前の様子です。

今回の改修で、正面席は3列となり、角目はカーブをつけて座席が配置されました。

逆のアングルから見るとこのようになっています。

最初に、公益財団法人友愛会 理事長の辰巳忠恵氏より挨拶がありました。
この能楽堂は、比叡山根本中堂を建築した宮大工さんによって建てられているそうです。

最後には副理事長の辰巳満次郎氏より挨拶があり、今後の能楽堂の活用についてのお話がありました。

これまで、能楽堂として使われてきましたが、今後は落語会に利用したり、琴の演奏会などにも活用していきたいとのことでした。

能の舞台の四隅にある柱には、それぞれ名前があります。
正面の観客席から見て、右奥から時計回りに「笛柱」「ワキ柱(大臣柱)」「目付柱(角柱:すみばしら)」「シテ柱」と呼ぶそうです。
中でも左手前の「目付柱」は、観客席からすれば、舞台を遮る存在です。

この角にある柱には、観客に舞台への意識の集中を働きかけつつ、舞台上から四方へ開けていく世界の広がりを強く印象づける意味があると言われていますが、香里能楽堂では、この目付柱は、取り外しができるようになっています。

これまで取り外して使われることはほとんどなかったそうですが、今後は取り外すことによって、落語会などにも幅広く使うことができるようになります。

また今回の新装で、お茶室を竹の間としてリニューアルされています。

公演後、お茶席が設けられました。

最後に辰巳孝弥さんにお話をお伺いしたところ、客席数は半減しましたが、伝統芸能の舞台も時代に即した利用の仕方を模索し、より多くの人に香里能楽堂を知ってもらいたいということでした。

お稽古や100人程度(全125席あり)の観客数での催しなら、開催可能です。
まだ数年間は新装されたこの形で能楽堂を使っていくことができるようです。

この秋には同志社香里での能の芸術鑑賞会や、宝生流発祥の地でもある桜井市大神神社の三輪山会館の能楽堂での出張公演、アルカスホールでの七宝会などが控えています。

寝屋川市にある能楽堂として今後も伝統文化を継承していただきたいですね。

【寝屋川市】7月14日、テレビ大阪「やさしいニュース」で京阪の立体交差事業によって立退きになる香里能楽堂の最後の姿が放映されます!

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