【寝屋川市】再生可能エネルギーの有効利用で売電収入も。上水道の水圧で発電できる「マイクロ水力発電」とは?

寝屋川市上下水道局は、再生可能エネルギーを有効利用するため、4か月の試験運用を経て、2021年4月からマイクロ水力発電の本格運用を開始しました。

水道局

“寝屋川市環境基本計画″ では、めざすべき環境像を『水と緑が奏でる、やさしさと循環のあるまち・ねやがわし』と定め、基本目標として、
■循環型社会実現に向けた仕組みづくりをするまち
■みんなが地球にやさしい行動を実践するまち
を掲げています。

実現に向けては、市民・事業者・行政の3者が、自らの責任で、相互理解を深めながら、パートナーシップによって取組みを展開していくことが重要ですが、今回の楠根配水場マイクロ水力発電所は、この理念に沿ったものとして導入が決定しました。

※マイクロ水力発電とは、発電出力が100kW(キロワット)以下の小規模な水力発電のことを指します。

マイクロ水力発電設備(地下部分)

micro hatuden

配管室内部に設置した発電機(寝屋川市企画3課提供)

 
寝屋川市はマイクロ水力発電の本格運用に向けて、株式会社ダイキン工業の子会社である株式会社DK-Power と協議を進め、2020年6月協定を締結し、2020年10月から工事を開始、同12月に楠根配水場に発電設備を設置し、試験運用を行ってきたそうです。

この設備は、水道水を配水池へ受水する際に発生する水圧(水流)を利用して、水車を回すことで発電を行う仕組みなのだそうです。
寝屋川市にある楠根配水場は、枚方市にある村野浄水場(大阪広域水道企業団所管)から送水される水道水の送水管の近くに位置し、1時間に約 1,000トンもの水が送水されています。
今回運用を開始したマイクロ水力発電とは、この安定的な流量と50mの高低差による水圧の余剰エネルギーを活用して、発電を行うというものです。
年間発電量は約 420MWhで、一般的な家庭約130軒分の消費電力を賄うことができると想定しているそうです。
実際に本格運用後の4月は、43MWh、約10万円の売電収益があったため、このまま推移すると、当初の想定を大きく上回る年間120万円の売電収益があると見込んでいます。
なお、この取組みは、大阪広域水道企業団東部水道事業者管内(大阪府内 9市) においても初めての取組みとなるそうです。

寝屋川市企画3課提供


【 マイクロ水力発電のいいね!ポイント 】
・ 配水池への受水時における、水流の余剰圧力の活用。
・二酸化炭素排出量の削減と環境負荷軽減に貢献。
・ 寝屋川市の費用負担はゼロ。(設置に係る費用は全て設置業者が負担。)

【 発電による売電収益もあるなんてめっちゃいい! 】

・ 設置業者と分配する売電収益と、設置設備に対する固定資産税及び設備設置場所に対する使用料が市の収入となる。

◇ 試験運転中
令和2年度(令和2月12月~令和3年3月)は発電量 112MWh(メガワット時)、 約26万円の売電収益があったということです。
◇ 本格運用後
令和3年4月は発電量 43MWh、約10万円の売電収益があったため、このまま推移すると、年間売電収益120万円が見込まれています。


マイクロ水力発電設備(地上部分)

寝屋川市企画3課提供


多方面で先進的な取り組みにいち早く乗り出す寝屋川市、再生可能エネルギーの有効利用が、収入にも繋がるとなれば、これから他市も追随するかもしれないですね。

寝屋川市企画3課より情報提供いただきました。

寝屋川市楠根配水場はこちら↓↓↓

 

neyamon

号外NETの広告出稿はこちら

号外NETメルマガ

号外netは持続可能な開発目標(SDGs)を支援します

号外netへの提供提供求む!

コミュマッチ