【寝屋川市】病を乗り越えついに世界初の「からくり琴弾き人形」寝屋川市で誕生! ~からくり制作の第一人者仁和寺の東野進さん~

寝屋川市在住のからくり技師・東野進さんが2020年12月末に仁和寺町の工房で「琴弾き人形」を8年の時をかけて完成させました。
音に合わせて三味線を弾くふりをする人形は過去にもありましたが、実際に楽器を弾く人形はどこにも見つかっていません。

からくり人形

東野親子と完成した「琴弾き人形」(企画3課提供)

2018年にパリで開かれた「ジャポニスム 2018」に参加した際、東野さん自身が確認したところ「実際に楽器を演奏するからくり人形は確認したことがない 。」ということだったそうで世界初のからくり人形が寝屋川市から誕生したことになります。
東野さんは、幕末から明治時代に活躍し、「からくり儀右衛門」と呼ばれた田中久重の文献などで独学し、多くの久重の傑作を復元。

広報ねやがわ3月号より

平成22年には今までの功績が称えられて平成天皇から黄綬褒章を授与されています。
寝屋川市では、その技術を市民にも知ってもらおうと、広報ねやがわ3月号で、 東野進さんを特集。

広報ねやがわ3月号

「伝統と技を受け継ぐ」と題し、日本一と言われる技術を息子秀規さんへ受け継ぐ親子の絆や、病に倒れるも諦めることなく完成させた「琴弾き人形」の作成秘話を掲載しています。

広報ねやがわ3月号

また、完成後初となる「琴弾き人形」の音色を市公式 YouTube で公開しています。↓↓↓

東野 進(ひがしのすすむ )昭和25年2月11日生

昭和25年、建具職人の父東野 次一郎の三男として大阪市城東区で生まれ、木工技術を習得。
26 歳のとき、骨董市で「茶運び人形」を買い求めたのがからくり人形との出会いで、38歳のときに経営していたレストランをやめて科学技術関係の研究に専念。
平成2年に発見した田中久重作の「弓曳童子」など数々のからくり人形を修復。
その功績が認められ平成19年に「現代の名工」に選ばれ、平成22年には黄綬褒章を授与した。
平成23年に脳梗塞で倒れ右半身に障害が残るも、令和2年12月にこれまで誰もなしえなかった「琴弾き人形」を完成させる。
平成18年に江戸東京博物館で開かれた「夢大からくり展」では自らが監修。
また、平成30年にはパリで開かれた日本文化を紹介するイベントに参加するなど、国内外で活躍するからくり技師の第一人者。
neyamon

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