【寝屋川市】今年はどんな年に?令和2年1月12日(日)友呂岐神社で新成人による三井のお弓式。12本の矢で今年の天候と豊凶を占う伝統行事。

香里本通町の友呂岐神社の神事に、古くから近郊に知られた「お弓式」の行事があります。
令和2年1月12日(日)に行われた今年のお弓式をご紹介します。

このお弓式は毎年成人の日の前日に、旧三井氏神社跡で行なわれていましたが、現在では友呂岐神社で神事が行われたあと、隊列を作って美井の町を練り歩き、旧三井氏神社跡まで移動します。

昔は、村役有力者の子弟が紋付・かみしも姿で弓を引きましたが、現在では地元から選ばれた20才の若者2人が引くようになっています。
今年は三井元町の佐々木謝さんと境橋町の久保田大喜さんが執り行いました。

旧三井氏神社跡で再度、神事を行った後、公民館には大勢の見物人が訪れ、甘酒が振舞われました。
古式に則り、八つ時(二時)にお弓式が始まりました。
弓は交互に2本ずつ3回、計12本の矢を射ます。
12本の矢は1年を意味し、矢の当たり具合で天候と豊凶を占います。

さて、今年の矢の当たった場所による天候の占い結果ですが、1月は南からの強い風と高めの気温、2月も南風で気温は高め、3月はやや気温が低め、4月は西風が強い、5月は的の中心に近く比較的穏やか、6月は的の下に外れ、地震がある恐れがあると示唆しました。

7月は例年通りの穏やかな夏、8月は猛暑が予想され、9月は気温が低め、10月は穏やかな月、11月は北からの風が強く早めの寒波到来、12月は中心に当たり、穏やかな年の瀬を迎えられそうと予想されました。
大役を終えた久保田くん、佐々木くん、最後にほっとした表情を浮かべてくれました。
お疲れ様でした。
三井のお弓式
元和元年(1615年)徳川家康の武運長久と五穀豊穣、悪魔退散を祈願すると共に、その年の吉凶を占う為に正月八日八つ時(午後2時)に御弓式行事を行い、近郊の人々は恩恵を受ける為に参詣していたといい、この行事が今も続いています。
寝屋川市に伝わるこの伝統行事は市の無形民俗文化財に指定されています。

友呂岐神社はここ↓


(neyamon)

neyamon

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