【寝屋川市】寝屋川市議会、詐欺事件で起訴の吉羽美華市議に辞職勧告決議。「公人の立場を利用した詐欺行為に甚だ遺憾」
令和4年9月21日、寝屋川市議会「令和4年9月定例議会」が開かれました。
寝屋川市議会議員24名のうち、詐欺容疑で逮捕、起訴されている吉羽美華議員を除く23名が出席しました。
議会では「寝屋川市議会議員及び寝屋川市長の選挙における選挙運動用自動車の使用の公営に関する条例等の一部改正」などについて審査報告が行われ可決されました。
最後に、議員提案第18号として、寝屋川市議会議員議員団より「吉羽美華議員に対する議員辞職勧告決議」が提出され、決議が行われました。傍聴席から見て、右端の空席が吉羽美華議員の議席です。
この件は、新型コロナウイルス禍で業績が悪化した医療法人などへの公的融資制度を巡り、令和4年8月1日、寝屋川市議の吉羽美華被告(42)が、福岡県警に詐欺容疑で逮捕され、起訴されたため、議員辞職勧告を行うための決議です。
去る令和4年8月1日、吉羽美華議員が詐欺容疑で逮捕、また9月12日に起訴された。同議員が「公人の立場を利用し詐欺行為を行った」とする事実を以て起訴されたことは甚だ遺憾である。同議員による行為の社会的影響の重大性、また市民から本市議会への信用を著しく失墜させたことに鑑み、同議員の辞職を勧告する。
この事件は、去る令和4年8月1日、吉羽美華議員が詐欺容疑で逮捕されたもので、さらに福岡地検は令和4年9月12日、他の2人とともに吉羽被告を詐欺罪で福岡地裁に起訴しています。起訴状では、吉羽被告らは令和2年~令和3年にかけて、独立行政法人「福祉医療機構」(東京)に対し、福岡県久留米市の医療法人に6億円を融資させ、吉羽被告がこの医療法人に寝屋川市議の名刺を差し出し、「融資の決定権限がある」「返済義務を免れる」などと嘘をつき、医療法人が融資を受けたお金の一部をだまし取ったとしています。
決議理由として、寝屋川市議会は「公人の立場を利用して詐欺行為を行ったとして起訴されたことは甚だ遺憾。社会的影響は重大で、市議会への信用を著しく失墜させた」としています。
吉羽被告は現在3期目で、令和4年8月1日に逮捕される前の5月から、体調不良を理由に市議会に欠席届を提出していました。
公職選挙法では、禁固以上の刑が確定すれば失職しますが、それまでは本人が辞職しなければ議員報酬が支払われ続けます。
このため、令和4年8月8日、寝屋川市議会令和4年8月臨時会が招集され、寝屋川市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例が改正され、これにより吉羽美華議員の刑が確定するまで議員報酬が差し止められています。
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