【寝屋川市】京阪バスが「タウンくる」寝屋川市内線、寝屋川音羽町線の運賃改定を申請。2021年2月から実施予定。乗合ワゴンの実証実験結果は?
寝屋川市では、市内の公共交通空白地域に、京阪バスの協力を得て「タウンくる」(道路の狭い地域でも走れる小型バス)を運行しています。
京阪バス株式会社(本社:京都市南区 鈴木一也社長)は2020年10月30日(金)、国土交通省近畿運輸局長に対し、寝屋川市内線(タウンくる黒原ルート、木田・河北ルート、木屋ルート)及び寝屋川音羽町線の運賃改定を申請しました。
近畿運輸局長からの認可が下り次第、2021年2月1日(月)から実施される予定です。
申請理由として、寝屋川市内線は、2006年8月に寝屋川市内の交通空白地域及び不便地域を解消することを目的として運行を開始し、運行開始当初より150円という低廉な運賃を設定し、「タウンくる」の愛称で地域住民の方々の生活の足として利用されてきました。
また、寝屋川音羽町線は、2003年4月に京阪香里園駅西側交通広場の供用開始に合わせて運行を開始し、寝屋川市内線と同様に150円の運賃にて利用促進に努めてこられましたが、運行開始以来収支が厳しい状態が続いていたため、収支改善を図るべく2020年4月に200円へ運賃改定されました。
これらの路線について、非常に厳しい収支の中、安全快適な輸送サービスの提供に努めてこられましたが、少子高齢化の進行による沿線人口減少等の要因もあり、バス路線そのものの維持や運行本数について厳しさを増しているとのことです。
今後も適切な新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を講じ、お客様が日々安心してバスをご利用いただける環境整備に努め、公共交通機関としての使命を果たしていくため、寝屋川市内線及び寝屋川音羽町線の運賃改定を申請したとのことです。
なお、今回の申請ではこれらの路線について、寝屋川市内の他路線と運賃水準を合わせることとしています。
3.改定内容
普通旅客運賃
※小児運賃は大人運賃の半額とし、10円未満の端数は10円単位に四捨五入します。
その他運賃制度等の詳細は、近畿運輸局長より認可がおり次第改めてお知らせがあるそうです。
「ねやがわ乗合いワゴン事業」実証実験は?
【寝屋川市】高齢者や妊婦などが無料で利用できる「ねやがわ乗合いワゴン」の市内 3か所での実験導入がスタート
寝屋川市では、令和元年12月20日から令和3年3月31日まで乗合ワゴンの実証実験を行っていて、令和2年10月に実証実験を踏まえた今後の事業実施案を発表しています。
この報告によると、「ねやがわ乗合いワゴン事業」は、利用者の利便性を向上させることにより、交通事業者との競合が生じる課題があり、地区の設定を小さくし、行き先を限定的にする必要があったとのこと。
これまでの実証実験を踏まえ、各地区の要望・意見の中で、駅や行きなれた総合病院などの行き先の追加や利用区域を拡大しなければ、利用者の利便性を向上させることはできないとの報告がありました。
今後、交通事業者との競合を踏まえ、利用者の利便性を向上させるべく、次の事業を行うことで相乗効果を生み出し、市域全体への運用拡大を見据えた、新たな交通体系を構築するため、以下の2つの事業を提案しています。
1 乗合い事業
利用者から「エリアが狭い」「エリア外の鉄道駅や病院にも運行してほしい」といった意見が多数ある。
また、寝屋川市地域公共交通協議会においても、交通事業者と競合を懸念する意見が多かった。
事業内容
一般社団法人大阪タクシー協会と負担金協定を締結し、利用に応じた利用料金を支払うことで事業を行う。
ア 対 象 者:70歳以上の高齢者、妊婦、障害者等(乗合いワゴンと同様)
イ 運行時間:9時から17時まで(時間の拡大)
ウ 運営方法:タクシー会社の指定する番号に電話する。
エ 利用料金:地区内は無料(乗合いワゴンと同様)
地区外は1人300円
オ 運 行 先:指定された地区内と地区外の指定された場所外出支援事業
高齢者の方々の健康増進や閉じこもりの防止を図るため、今後、市内全域において路線バスを活用した外出支援としての新たな事業を実施し、乗合い事業との乗り継ぎによる利便性の向上を図り、新たな交通体系を構築する。
事業内容
京阪バス株式会社と負担金協定を締結し、対象者へ販売(1枚100円(障害者は50円)・10枚綴り)したバス乗車券の利用枚数分を支払う。
ア 対 象 者:70歳以上の高齢者、妊婦、障害者等(乗合いワゴンと同様)
イ 対象範囲:市内全域 (寝屋川市域内を通過するバス路線)
ウ 販売方法:期間を指定し、予算の範囲内(先着順)で販売する。
前期(4月1日から2週間程度の期間で販売)
後期(10月1日から2週間程度の期間で指定)
エ 使用期限:半年間
京阪バスとタクシー会社、乗合ワゴン事業がそれぞれの役割をもって連携が進めば、これからますます高齢化が進む寝屋川市においての身近な交通手段として市民に根付くのではないかと思います。
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